第4章 非日常、再び
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研磨の友達、クロ君に出会ってから早3日。相変わらず研磨とはのんびりと会話を楽しんでいる。声が気に入ったことは研磨本人も多分喜んでると思う。(少なくとも不快な思いはさせてないはず)
女子「ー、購買行くけどー?」
『あっ、あたしもジュース買いに行く!』
今日に限って飲み物を忘れてしまったあたしは、今日に限って購買に行った。
無事にジュースを買い、戻ろうとしたところで中庭にバレーボールを見つけた。懐かしいなあ。普通なら置いておくけど、今日午後から雨降るって言ってたっけ。
バレーボールって水に濡れると水分吸収して重くなるんだよなあ…
今ではもう関係ないけど、中学時代3年間続けて来た習慣というのはなかなか抜けないもので。それにボールって高いんだよなあ。研磨もいるし、やっぱ片付けておこう。
『ごめん、先に行ってて!』
女子「ちょ、ー?先食べとくぞー?」
『おっけー!』
本当にたまたま起こしたこの行動が、後のあたしの高校生活を左右するものだとは思ってもいなかった。
(お節介に後悔する時は意外と多い)