第1章 風邪

私は熱を出して寝込んでしまった。


生憎(ｱｲﾆｸ)家族は仕事に行ってしまい、家には一人だった。
そのせいで家はやたらとしんみりしていた。
時計のチクタクを聴いていた私はいつの間にか深い眠りについた。





深い夢を見ていた、それはナムテが出てきた夢であった。


夢の中でも風邪をひいていた私をナムテは看病してくれていたのだ。



私はそんな夢を振り返っていたら、おでこに冷たい感触がしすぐさま目を開いた。