第1章 ひとりにしないで…
扉には国王軍の兵士が5人ほど…
この部屋は、窓と扉が一直線上にある部屋…
国王軍との距離をできるだけとろうとすると、必然的に窓に背を向ける…
母
「ミクリ、ミリア。よく聞きなさい。あなたたち2人は窓から逃げるのです。
ここは、2階…でも、下にある植木がクッションのかわりとなるはず…さぁ!早く!!」
ミクリ
「っ!!ですが…お母様は!?」
母
「母は…あとから行きます。あなたたちは生きるのです!!さきにお逃…げ…なさ…」
私たちは、お母様の“最後”の言葉聞くことができなかった。国王軍の兵士がお母様を…
殺した…
ミクリ・ミリア
「!!お母様ぁぁぁーー!!!!」
お母様の身体には、兵士が投げた1本の短剣が深々と刺さっていた。