第4章 お兄様⁉︎
ミリア
「はい。私、お兄様と呼んだことが一度もなかったのです。お姉様はいましたが……」
サボ
「わっ悪い‼︎その…思い出させて……
ほらっ‼︎手当て終わったぞ‼︎
しばらく安静にしてろよ…」
私の腕は丁寧に包帯が巻かれていた。
手当てされている時は全然痛みはなかった、
お兄様は手先が器用らしい……
ミリア
「はいっ‼︎ありがとうございます、お兄様」
サボ
「じゃあ、行こう‼︎」
さっと立ち上がり、私に手を差し出した。
サボ
「海へ‼︎‼︎‼︎」
ミリア
「はい‼︎」
私は、初めてできたお兄様の手を取り、歩きだした……
《FIN》