第1章 【些細な嫉妬、大胆な行動】
「これおいしーー!!!」
1番わかりやすく、素直な感想を言ってくれたのはやはりバンブルビー
「でしょ?チーズがすごく美味しいの♪」
その感想に満足気に答えるともピザを食べ始めた
人間の食べ物を食べられる前はずっとお酒だった
だが、バンブルビーの口にはどれも
合わず楽しく飲んでる仲間を見て
「僕も何か口にしたい…」とまるでひもじい子供のように
ションボリしていた
なのでは一緒の物を食べれる事が嬉しかった
「ビー、口についてるよ」
紙おしぼりを使って拭いてあげる
「とバンブルビーは親子のようだな」
オプティマスは前に公園で見た
子供の泥をふき取る親の姿を思い出し微笑ましく見ていた
「アイアンハイドー!はい、ア~ン!」
は持っていたピザをアイアンハイドの前に持っていく
「あ?何だ」
意味が分らず不思議そうに見る
「口あけて!ア~ン!」
「う…」
何かすごく恥ずかしい気もしたが
言われるまま口をあけるなりピザを放り込まれた
もぐもぐさせて気付く
「これミミの部分じゃねぇかよ!」
「アハハハハ!!!!」
そのツッコミを待っていたは爆笑
アイアンハイドをからかうのが最近楽しいと気付いたは
そんなくだらないやり取りをNESTの外でも時々していた
「!」
「ん?」
肩をツンツンとしてくる方を見ると隣に居るバンブルビーが
「僕も!」と口をパクパク開けていた
「もう、可愛いな~♪ビーにはちゃんと味ついたところね」
「おい」
アイアンハイドのツッコミもスルーし、
味がちゃんとある部分を食べやすいようにクルっとひと巻き
そしてフォークでさして「ビー、あ~ん♪」と差し出した
「……」
だがビーは開けた口をとじた
「なんだ、今度はバンブルビーがをからかってんのか?」
アイアンハイドの隣に座っていたディーノは
お気に入りのピザを片手にその光景を見た
「ビー?」
どこか不満げな顔をしている