第1章 【些細な嫉妬、大胆な行動】
ラチェットのおかげで
ヒューマンモードになる事が出来たオートボット達
(ラボで悲鳴が上がったとか)
最近は人間の食べ物も食べれるようになったらしい
(ラボで悲鳴が上がったとか)
ラチェットは物理や原子レベルの話をして
食べ物が金属生命体の体にどう無駄にならないのか説明してたが
にわかるわけもなくただ
「へぇー!スゴイ!」と適当に流していた
「うむ…これがピザか」
目の前に出てきた丸い、パンの生地
その上に彩り豊かな野菜やコーン、チーズがのっていた
「本場はイタリアだよ!ディーノ、どう?」
パク、と食べるディーノ
「悪くねぇな。本場も食べに行ってみるか。」
今来ているお店はアメリカなので
ディーノはイタリアのピザの味にも興味を示していた
「うむ。トマトの味とチーズが絶妙に絡み、オリーブが更に香りを…」
オプティマスは味の説明をするように感想をつらつらと述べる
「酒が飲みてぇな」
アイアンハイドは最初にヒューマンモードになった時に
初めて口にしたお酒を気に入り
それから何かとお酒をお供にしたがった
ヒューマンモードになれて心底嬉しそうにしていたのはバンブルビーだった
「!!」
ロボットの姿じゃ自分から抱きしめる事など出来なかった分
バンブルビーはこれでもかと言わんばかりにを抱きしめる
「あ、ビー、ちょっと力強い;」
人間の姿になっても人間と同様の力になったわけではない
オートボット達にとってあまり力を入れてないようでも
人間にしたら充分だった
「ごめん!痛かった?」
ビーは少し離れ心配そうにその青い瞳をに向ける
「大丈夫。これから抱きしめ加減覚えなきゃね!」
オートボットの中でも1番人懐っこいバンブルビーを前から弟のように可愛がっていた
その仲は誰もが公認していた
「ねぇ、ピザ食べに行こ!」
の提案で
オプティマス、アイアンハイド、ディーノ、バンブルビーは
初のピザを食べることになった
それが今の状況に至るわけだ