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戦利品は己の手で:続

第6章 戦利品宅に訪問



「つか、アンタも結構服買ってんだな」

「明日呼び出されてて…仕方がなくお洒落しなくてはならないの」

はぁ、とため息をつく#nmae1#は妙に色っぽかった。…いや、変な気は起こさねぇ。まずは信頼だ、との信頼を築きあげてからだ。

「呼び出し…接待か?」

「それに近いものよ…ったく、なんで私なんかが。」

「まぁアンタは選ばれた人間だってことだろ」

「そんな大層な生き物じゃないわ、私は」

へら、とは優しく笑う。
今、この瞬間、この瞬間だけは俺だけのだ。他の誰のものでもない俺だけのだった。こんなにも俺の目の前で微笑んだことがあったか?初めてだった、安心感のあるの笑顔は。

「あなたも暇なら付いてきてはくれない?」

「…あー、俺にも用事があってよ…」

は珍しそうにへぇ、と言った。

「なんだその顔。」

「いや、あなたにも用事なんてものがあるのね?ヤーさんの会かしら」

「ちげぇよ…」

そんなくだらない会話をしていたらいつの間にか窓から見える景色は真っ暗で、家から漏れる光がちらほらと湧き出してた。時計を見ればもう7時、夕飯時だった。

「…あら?こんな時間、どうする?食べていく?」

「大丈夫だ、家に作り置きがあるからな」

「そう、じゃあまた会社で、かしらね」

「おうよ」

の手料理は勿論食べたかったが、なんとなく理性が保てそうになく、俺は引き上げることにした。あー次は食いてえな…。





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