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戦利品は己の手で:続

第3章 戦利品との過去はないが



「…合コン?は?真田、誘われたのか…?」

「佐助が仕組んだそうなのだが、某は予定があり、何より…ッ」

「まだ女苦手なのか」

「面目次第もございませぬァ…」

猿飛の事だからそれを克服させるためにそういうのを誘ったらしいが…真田のスケジュールくらい把握しておけよ…。

「それ、俺が出ても大丈夫なのか?」

「問題ありませぬ!誰が出ると某も知りませぬ」

どうやら誰が出るとは一人も把握していないらしい。
参加してェ奴にいつどこでやるかというのだけを伝えて、当日初めて年齢やら顔やらを知るんだとか。まぁそれだったら俺が出ても問題はねぇな。

「わかった、任せろ。いつだ?」

「明後日なのだが…予定の程は」

「新入社員にそんな厳しい予定なんざねェ、安心しろ!」

真田にそう言ってやれば安心したようによかった!と笑った。

「場所とか後で携帯に詳しく送ってくれよ」

「某、長曾我部殿の連絡先知りませぬぞ?」

「俺もアンタの番号はしらねェ、だから今交換しちまおうぜ」

これからも必要になってくるだろうし、交換しておいて損な事はねぇだろ。
赤外線でメアドと番号を交換して、真田が部署から出て行くのを見届けた。

「合コン、か」

一体どんな奴らが来るのか、結構不安だ。まぁそんなにぶっ飛んでるヤツじゃなきゃどうとでも対処はとれるし、そこまで心配する必要はないだろうが…。

「…あ、書いとかねぇと」

スケジュール表にボールペンで合コン、と書いて蛍光ペンで上から線を引いた。





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