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テイルズ短編集

第4章 【X2】なぁ、たまには クルスニク兄弟


後日、テーブルの上に忘れていった兄さんの携帯を見つけた。
時計を見ると10時。届け用にも会社に居るのか外に行ってるのかも分からない。
通知のライトが光る。
控えめな音量で着信音がなり始める。
「ユリウスのバカ兄....ユリウスのバカ兄....」

「メールの着信音、あの時の俺の....!?」
着信音が終わっても俺は絶句し続けていた。
勢い良く玄関のドアが開いた。
「ルドガー、俺の携帯を知らないか?」
慌てたように帰ってきた兄さんを見てあの時のテーブルに置いてあった小物が頭を過ぎった。
盗聴器がついた何かがあそこにあったんだ。
兄さんが部屋に篭って俺一人になったら名前を呼ぶと思って?
「何を呆然としているんだ、ルドガー?」
テーブルの携帯を回収し、心配そうに見下ろす兄さんに俺の拳が振り上げられる。
「っこの、バカ兄!!!!」


END
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