第102章 酔った時のお供
リヴァイに部屋の中まで送ってもらい、
ベッドへ腰を下ろす。
「ありがとう。
……リヴァイ、ギプス取れたんだね。」
「ああ、もう痛みもない。
包帯も取りたいくらいだ。」
「でも完治するまでは無理しないでよ。
手伝えることあったら、
何でも言ってくれたらいいから。」
「分かってる。」
軽く返事をしたリヴァイは、
私の横に座った。
「……お前、そんなこと
気にすることが出来るくらいだし、
あんまり酔ってなさそうだな。」
「いや、実際頭の中は
ふわっふわしてるんだけどね。」
「本当か?顔色はあまり変わらないが。」
リヴァイの手が、頬に触れる。
それと同時に、一気に脱力感が襲い、
リヴァイの胸に頭を預けた。
「……どうした」
「ん。なんか、気が抜けた……」
「エルドに何かされたのか?」
「まさか。
久しぶりに色んなお酒たくさん飲んだから、
酔いが回ってきてるだけ。」
リヴァイの鼓動の音が心地よく耳の奥で響く。
そっと腰に回された手の暖かさを感じながら、
目を瞑った。