第100章 ●ベッドに入って
「っ……!ま、待った、」
「もう待たないですよ。限界です。」
耳裏から鎖骨にかけて唇を滑らせていくと、
彼女の身体は我慢しきれなかったような
小さな震えが起きる。
「凛さん意外と経験豊富そうですけど、
弱点も多そうですね。」
鎖骨に甘く齧り付くと、
漏れ出した吐息がそっと響いた。
「ん、エルド…」
「大丈夫です。無理矢理はしません。
……すぐその気にさせるんで。」
細い腰から胸元に掛けて
ゆっくり指先を滑らせながら、
首筋を舌先で刺激する。
ビクついた身体を支えながら、
欲に正直な行動を続けた。
「……や、だめです……」
「その気にならない自信、
なくなってきてますよね?」
彼女のシャツのボタンを三つほど外し、
垣間見える胸元にまで舌を這わせる。
久し振りに女性を抱く訳じゃないが、
この滑らかな舌触りは、
それだけで興奮が巻き起こる。
この感触を兵長も味わっているのかと思うと、
彼女から離れられなくなる気持ちも、
分からないではないな……
と、つい思ってしまう。