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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第99章 BETWEEN THE SHEETS




「……すみません。ペトラ、酒弱いんです。」


反対隣りに座ったエルドが、耳打ちしてくる。

相変わらず、男前な香水の匂いが鼻に優しい。


「そうだろうね……」


「でも、凛さんいるから
興奮して進んだみたいですね。」


「うん。可愛いから全然問題ないよ。
むしろずっと見てたい。」


エルドと私が話しているのは
気にならないのだろうか。

ペトラは未だ嬉しそうな顔で、
私を褒め称えてくれていた。



「……凛さん、たまに変な事言いますよね。」


「そう?」


横目でエルドに視線を送ると、
小さく肩を震わせている。



「そんな面白いこと言ったかな……?」


「いえ。でも、本当に人柄が表れるなぁ、と。」


「人柄?」


「兵長が言っていたので。
凛は相手の内側を
一番大事に思うことが出来る女だ、と。」


「……兵長がそんなことを。」


まさかリヴァイがそんな風に
私のことを思ってくれていたなんて。

自分では意識していなかったことだけど、
リヴァイが言ってくれたのなら、
それを打ち消そうとはまるで思わない。

ありがたく、嬉しい一言を胸の奥に留めておく。

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