第97章 ●好きなことばかり
モブリットが唇を離したときには、
既に頭の中は卑猥な感情だけが漂っていて、
自分でも表情が蕩けているだろうと
思えるくらいの状態だった。
「……そろそろ凛が欲しいんだけど、いい?」
「ん、……私も、欲しい……」
ベッドに押し倒されてすぐ、
ゆっくり、慎重に、陰茎は挿入されていき、
それと同時に焦らされ続けていた
胸の先端部分に、強い快感が奔った。
「はぁっ、んっ…!!」
「……ここ、早く食べて欲しかった?」
「ん、ぅんっ…、もっと、」
「もっと?」
「…もっと、たべて……っ、」
モブリットに求められるままに言葉を落とす。
先端を吸い上げられたり、
舌先で転がされたりすることで、
簡単に強烈な絶頂感に襲われ、
その上、自分の中に入りきったモノの感触は、
激しい恍惚感を生んだ。