第96章 整理の後の整理
「……何か難しいこと考えてる?」
不意に止まったキスと同時に
問いかけられ、
「さすがにこの相談は、
モブリットには出来ない。」
と、本音を漏らす。
「凛、この間から
何か変わった気がするんだけど、
俺の気のせい?」
重ねられた問いを脳内で復唱すると、
モブリットも感じていたのか、
と驚きの感情が込み上げた。
「……それについてどう思う?」
「どう思うって……それ、俺に聞くの?」
問いが乱立されていくことに
若干の面白さを感じ、自然と頬が緩む。
「こら、笑って誤魔化そうとしてるだろ。」
そう言って優しく頬を抓まれるが、
モブリットも同じく、表情は緩んでいた。
「私もよく分かんないことばっかりだよ。
……だからモブリットも一緒に考えてくれる?」
我ながらズルい言い回しだと思いながら、
モブリットの首筋に腕を回す。
近付いた唇をすぐに捉えると、
逃げられない様に即刻舌を絡ませた。