第95章 気持ちと記憶の整理の時間
「ピクシス司令。お疲れさまです。」
「ああ、お疲れさま。
リヴァイも一緒なのか?」
「俺は今ここで偶然会っただけだ。」
「それにしては
一緒に飲みに行きたそうな顔をしておるのう。」
「……そんなんじゃねぇよ。」
リヴァイは凛の頭から手を離すと、
基地に向かって歩き出す。
「今日は二人で“デート”なんだろう?
楽しんで来ればいい。」
「そうか。
それなら凛が朝帰りをしても
文句は言うなよ。」
「あ?飲みに行く前から、
もう酔っ払ってんのか?」
振り返ったリヴァイは一気に眉間に皺を寄せ、
不快感を丸出しにしたような表情を浮かべる。
リヴァイを宥めるように
二人の視界の間に割り込んだ。