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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第93章 熱の意味




「……ごめん、冗談。
でも、勘違いしたくなるくらい嬉しくなったよ。
ありがとう……」


顔だけでなく、全身が熱を纏っていて、
どうしようもない。

発散しようにも、
氷水に浸かるくらいのことをしなければ、
この熱は放出できないんじゃないか
と思うくらい、熱いし、暑かった。


何故質問を聞いただけで、
突然こんな状態になったのか、
想像できない訳じゃない。

それでも、この感情に
戸惑わずにはいられない。




「これからは溜めずに言うから。」


「……うん。」


熱いままで包み込まれた身体を
優しく摩られると、
こんなに混乱している時でさえ、
モブリットの匂いが心を穏やかにしてくれる。





「言ったら全部聞いてくれる?」


「……例えば?」


問いかけてすぐ、軽く唇が重なった。



今日は何でこんなに
キスがしたくなるんだろう。



そう思ってしまうくらいに、
また唇が恋しくなって、
離れてすぐ、モブリットを引き寄せ、
再び唇を重ねた。



今日はキス魔だね、お互い。と、
少し頬を赤らめたモブリットだが、
すぐに真剣な表情に切り替わる。


「もう一度、君を抱きたい。」


その言葉を聞いてすぐ、
熱いままの身体をモブリットに預けた。




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