第91章 正直に、正直に、
「モブリットが他の女の子と仲良くしてたら
やきもちも妬くし、
嫌だとも思うし、ズルいとも思う。
モブリットは私だけが独占したい。」
凛の言葉を聞く度に、身体が熱を発散する。
シャツ越しでも、きっとこの熱は
凛に伝わっているだろう。
「……三人と関係を持った状態で、
まだ迷ってる段階の私がこんなこと言うのは
完全におかしいし、
間違ってるって分かってるけど……
それでも、思わずにはいられないよ。」
そう言い切った後に
凛が吐いた大きなため息は、
胸元を熱くさせた。
「どう?こうして口にしてみると、
ほんと私最低だね。」
冗談めかした口調だが、凛の声色も表情も、
明るさとは程遠く、
その顔を見るだけで、
色んな葛藤を繰り広げている最中なことは
一目瞭然だった。