第89章 互いの暴露は突然に
そんな生活を送っていたある日の夕方。
いつもの時間帯に
部屋のドアをノックする音が聞こえ、
すぐに部屋のドアを開けた。
「……!!モブリット!」
部屋の前にいた予想外の人物に、
驚きより嬉しさが勝り、
思わずモブリットに勢いよく抱き着いた。
「わっ!凛、ちょ、…ちょっと待った、」
焦っているモブリットの声を耳元で聞きながら、
深い安心感に包まれる。
たった一週間会えなかっただけで、
こんなに恋しくなるものなのか……
やっぱり私はモブリットに
依存していたのかも知れない。
ハンジの気持ちが分かるような気がする。
むしろ、毎日モブリットを
独占しているハンジを
ズルいとさえ思ってしまう。
「……取り敢えず、部屋、入ろう!」
モブリットは私を抱きかかえたまま部屋に入り、
すぐにドアを閉めた。