• テキストサイズ

君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第88章 穏やかな時間



「取り敢えず、
モブリットを含む団員たちには
君は病欠していると伝えるが、それでいいか?」


「……はい。よろしくお願いします。」


「なんだかモブリットに悪い気もするが。
君がそう言うなら、そうするよ?」



「……エルヴィン、そんなこと思うんだね。」


「まぁ、モブリットもリヴァイと同じく、
競争相手だからな。
なるべく平等にした方がいいかとも
思うんだよ。」


「競争相手って……」


「そうだろう?
君は俺とリヴァイ、二人の間ですら
なかなか決断できないでいたのに、
モブリットが加わったことで、
もっと迷い始めている。」


また否定できないことを言われて、
返す言葉も見つからない。




「……だが、それでいい。
迷った末に選ばれる方が悦びは格別だ。」


エルヴィンの言った言葉を頭の中で復唱すると、
たちまち顔が熱くなってくる。

/ 1588ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp