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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第86章 安定剤の効能は?




「……なんだ、今のは。」


「いや、自分でもよく分かんない……」


その場に立ち竦んだまま、
反応した太腿に手を当てる。




「普通に生活する分には良くても、
他人に触れられたらダメってことか?」


「……それはマズイね。」


「やはり明日も
一人で居た方が良さそうだな……」


「……そうかも。」


一気に自分の身体を制御する自信がなくなる。


あんな少し、しかも冗談っぽく
触られただけで反応してしまうのに、
兵士たちに交じって仕事をするなんて
到底出来る筈がない。





「今のうちに気付けて良かったよ。
もし普通に仕事をしていいと
許可を出した後だったら、
どうなっていたことか……」


「ほんとだね……
誰彼かまわず襲い掛かってたら、
さすがにこの兵団にいられなくなるし。」


「いや、さっきの君のいやらしい顔を見れば、
君が襲い掛からなくとも、
相手の方から掛かって来られるだろう。」



「……私、どんな顔してたの?」


「言葉なんかで言い表せないよ。」


困ったように笑ったエルヴィンは、
そっと私の頬に手を滑らせた。


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