第84章 ●欲しい分を欲しいだけ
「欲しそうな顔してんじゃねぇか……
早く入れてやるから、手を離せ。」
凛の手のひらはかなり熱い。
それだけでこっちの昂奮は
誘われるばかりだ。
「……もうちょっと。」
「お前、自分がどういう状態か」
そう言いかけて、
突然屈みこんだ凛の口内が
陰茎を貪るように包み込んだ。
「っ……!おまえ、待て、」
「んっ…、」
頭を掴み、離そうと試みる。
が、それが最善なのか分からなくなるくらい
凛は俺のモノにしゃぶりつきながら、
恍惚の表情を浮かべていた。
「…くそ…、」
この薬は本当にただの媚薬か?
媚薬を女に使わせたことがない訳じゃない。
だが、その時も女はこんな状態だったか?
ただ求めてくるだけだった、
それくらいの記憶しか浮かばない。
それに、もうその当時の記憶は
こいつのお蔭で殆ど薄れてる。
思い出すのも難しいくらいだ。
取り敢えず凛に身体を預けると、
簡単に絶頂感が押し寄せた。