第81章 ●気持ちいい事だけ
優しく穏やかな顔にはそぐわない筈の
逞しい筋肉質な身体も、
いざ目の前にしてみると、
心臓の動きを活発化させるような興奮を
呼び起こす。
「……ほんと、モブリット……
イメージと不釣り合いなもの
持ちすぎだからね……」
「それ、ダメなヤツ?」
「いや、すごい褒め言葉。」
不意に伸ばした指で、
作り物のように綺麗な腹筋を
上からそっとなぞっていく。
ハッキリと分かる凹凸の厳しい道を
指先が揺れながら進む。
最後の山を越えると、下着の上からでも
明確に分かる興奮の塊に出会い、
思わずそのまま指先を滑らせた。
「…っ、」
「もう大きくなってる。」
「そうだろうね……
ずっと興奮してるから。」
「……興奮はあんまり顔に出ないよね、
モブリット。」
「凛は顔にも出るし、
身体にもすぐ出るよね。」
そう言われてすぐ、
下着越しに陰部を撫でられ、
間を置かず身体が反応した。