第79章 憶測の共有
「取り敢えず、凛と俺が過ごして
分かったことの報告は以上だ。」
ミケはそう言って席を立つ。
「それを踏まえた上で、
俺は凛を攻め落とす予定だから、
これから俺がそれなりの行動を取っても
責めるなよ。」
「いつかはそうなるだろうとは思っていたが、
あまり好ましい事態ではないな……」
「凛。お前はどれだけの男を誑かしたら
気が済むんだ?」
「……いや、私も誑かそうとしてる訳じゃない、
と思うんですけど……」
リヴァイの視線から逃げるように、顔を伏せる。
こうなってしまったら、
もう曖昧な答え方しかできない。
自分でもこの世界に来てからの
モテ期到来は不思議でしかなかった。
元の世界では
真剣に男性にアピールされることなんて
ほぼなかったのに、
何故今こんな事態に陥っているのか、
こっちが教えて欲しいくらいだ。