第79章 憶測の共有
「輪廻転生、か……」
話しを終えると、
リヴァイはミケに視線を送った後、
スッと目を瞑り、足を組み直す。
「俺も御食や範司に出会った時、
少なからず考えはしたが。
それでもその話を聞くと、
ますます信憑性が増した気がするな。」
「いいね。そういう話、私は好きだよ。」
ハンジは少し身を乗り出し、
目をキラキラさせていた。
「実際分かんないけどね。
御食の定番の
口説き文句だったのかも知れないし。」
「あの御食はそんなことを
言いそうなタイプには見えなかったが。」
「そう言えばエルヴィン、
御食と温泉で話したって言ってたよね。
何話したの?」
「……その話はまた今度にしよう。
今ここで話すと、
君がますます混乱しそうだ。」
「どういう意味?」
質問を繰り返すが、
エルヴィンは頑なに口を閉ざしたままだった。