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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第73章 心配しないで、の伝え方



「エルヴィンでも、
そんなことになるんだね。」


「……そうみたいだな。」


「他人事みたいに言うね……」


「今の今まで、他人事だと思っていた。」


「いつも私に色々言わせてるくせに、
エルヴィンがあれくらいの言葉で
赤面すると思わなかったよ。」


「……俺もだよ。」


エルヴィンは両手を顔から離す兆しが
全く見られない。


このまま熱が引くまで
こうしているつもりなのか……



それを待つだけなんてつまらないし、
何よりズルい。

なんてことをふと思い、
エルヴィンのシャツのボタンに手を掛けた。





「凛?」


「いや、この時間が勿体ないなぁと思って。」


「……だから脱がせてるのか?」


「手が顔から離れないから、ボタン外すだけ。」


そう言ってすぐ、ボタンを外し終え、
垣間見える、火照った熱い胸板の先端に
キスを落とした。

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