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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第70章 心揺るがされる出会い





実は仕事中であったピクシス司令とは
喫茶店で別れ、
未だ混乱している状態のジャンと、
次会う約束を取り付け、見送った後、
今日のところは帰路に着く。





基地が近付いて来た時、
モブリットは大きな息を吐いた。




「モブリット?」


「……なんか、すごい安心して……」


「私が元の世界に戻れる可能性があることが
分かったから?」


「いや、それもだけど、
ピクシス司令が、調査中、凛のことを
気に掛けてくれるって言ってくれて。」


足を止めたモブリットに釣られて、
その場に立ち止まる。




「ここに来る前、
凛の不安を煽るような弱気な発言をしたこと、
ずっと後悔してたんだ。
……本当にすまなかった。」


「ううん。
モブリットの気持ちは嬉しかったよ。」


「……やっぱり、凛にはどうしても、
元の世界に戻って欲しくない。
だから、絶対巨人のいない世界を取り戻す。
調査中も司令が
凛の味方でいてくれると思ったら、
俺ももっと調査に精を出せる気がするんだ。」


力強いモブリットの声は、
辺りの空気も震わせるようだった。

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