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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第65章 眠れない夜は



「……そう言えば、今日久しぶりに
エルヴィンとまともに話したんだけど、
“休暇日がモブリットと被っているのは
どういうことだ?”
“計画していたのか?デートするのか?”
ってめちゃくちゃ問い詰められた……」


「ああ……
俺も兵長に言い上げられた。」


つい昨日の話だ。

殴られるかと思うような距離感で、
一体どこに行くのか問い詰められた。




「取り敢えず誤魔化しておいたけど……
それで良かったのか?」


「うん。
もし元の世界へ戻れるかも知れない部屋に行く、
なんて言ったら
二人も休み取るって言い出しそうだし。」


小さく笑みを溢す凛の髪を撫でる。


相変わらずサラサラした指通りが気持ち良い。






「……それに、
もしその部屋が本物だったとしたら。
モブリットだけ知ってくれてたらいい。
二人には、まだ言うべきじゃないと思うから。」



その言葉には、どれだけの意味が
込められているのだろうか。



憂いを帯びた声を、
凛の身体と一緒に抱きしめた。

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