第63章 ●身体に刻まれている快感
「一刻も早く君の中に入らないと、
もう出てしまいそうだ。」
「……表情は、そんなに余裕そうなのに?」
「君と違って、
あまり顔に出ない性分なだけだよ。」
陰部に擦り当てられた陰茎は、
エルヴィンの言う通り、
限界を迎えそうなくらいに膨らみ切っていた。
「すぐ顔に出る私は、
損してる気がするな……」
「そんなことはない。
分かり易い方がこっちとしては都合がいい。」
陰茎が自分の中に少しずつ挿入される。
いやらしい音が部屋中を漂い、
それと同じくして、
自分の嬌声も口から零れ落ちる。
「……それに、心の内では、
いつも君が欲しくて悶え廻ってるよ。」
少し感情の昂った声が
耳に流れ込んできた直後、
全身を貫くような、鋭い快感が奔った。