• テキストサイズ

君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第59章 もしもその時が来たとしたら



「凛。そういうことでいい?」


「ああ、うん。」


「……凛、ごめんな。」


モブリットの横に立つと、
申し訳なさそうなジャンの声が
後ろからそっと響き、ジャンの方に向き直る。



「いいよ。私は別に被害者ではないし。
……ただ、ずっと気になってたこと
聞いていい?」


「……なに?」


「女の子連れ込んでたホテルって、
訓練兵でも借りられるくらい安いの?」



「……気になってたことってそれ?」


「うん。
だって、給料も出ない訓練兵が
お小遣い程度で借りれるもんなのかなぁって。」



モブリットの若干呆れたような声を聞きつつ、
ジャンに質問を続けた。




「ああ……まぁ、他の部屋は無理だな。」


「あの部屋だけ安いってこと?」


「格段に安いし、殆ど利用客が居ない。」



「……何かいわく付きってことか。」



モブリットの呟きに、ジャンは小さく頷いた。

/ 1588ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp