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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第55章 流れるように自然な誘惑



「すぐにいやらしい顔をするのはやめなさい。
また周りを絆すつもりか?」


「……エルヴィンだって、
いやらしい顔してる。」


「この期に及んで反論してくるとは。
相応の覚悟が出来ている、
ということだね。」



完全に赤面し、
視線を逸らしているモブリットを横目に、
エルヴィンに腕を引かれて立ち上がる。




「モブリット。あとの片付けは頼む。
君も今日は早く休むように。」


「は、はい!」


上擦ったモブリットの声を聞きながら、
引き摺られるように部屋を後にした。




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