第54章 ●視姦と焦燥感と安心感と
「っ……ん、はぁ……、」
「早くしろ。お前も限界近いんだろ?」
「……リヴァイだって、近いくせに。」
「ああ。だから一刻も早く入れさせろ。」
自分で跨って入れた方が早い、
なんて卑しいことを言いたくなるが、
頑ななリヴァイを説得し、納得させてから
馬乗りになるような余裕なんてない。
風呂椅子に座らされ、内腿を卑猥な手付きで
撫でられ続けているうちに
自然と股が開いていく。
「まだだ。もっと開け。」
無理矢理股に滑り込んできた指先は、
乱暴に陰核をなぞる。
「ぅあ、ん、っ…!」
淫らな声と一緒に、
ほぼ限界まで開き切った股は
リヴァイの左手に固定された。
「……ほう。なかなかいいじゃねぇか。」
「……も、ほんと、恥ずかしいっ……」
視姦なんてされている場合じゃない。
ただでさえ欲情しきって
身体は限界までリヴァイを求めているのに、
こんなあられもない姿にされて、
平気でいられる筈がなかった。