第54章 ●視姦と焦燥感と安心感と
「ねぇ。洗うからには、
本当に隅々まで見るよ?」
「……どうした。
急にスイッチが入ったか?」
冗談めかした様子で聞いてくる
リヴァイの問いは無視し、
泡立てた石鹸を厚い胸板に這わせる。
自然な様子で
先端を掠めるくらいの強さで
指先だけを使い、優しく撫でると、
リヴァイの小さな吐息が微かに耳に届いた。
「…っ、」
「どうしたの?
普通に洗ってるだけだからね。」
「……お前……」
「リヴァイが前も洗えって言うから。」
既に反応を見せている陰茎に
触りたいところだが、まだ焦らしたい。
この間はほぼ焦らせず、
本当にするだけだったから
若干の物足りなさはまだ感じていた。