第51章 尋問は正直に
「……単刀直入に聞きに行ったな。」
「そりゃ、
ハッキリ聞いておかねぇとな。
お前も気になるだろう?」
「気にはなるが……
それが事実なら
聞きたくは無いかも知れない……」
「いや、そんなことはないです!」
思わず声を上げて否定する。
「凛は日中、憲兵団の
手伝いに行ってましたし、
夜は基本添い寝していただけなので……」
「添い寝……?」
団長の不思議そうな声が
ポツリと部屋に響く。
「……はい。」
「おい、それはどんな拷問だ。」
はい。最初はそうだと思いました。
そう答えてしまいたいが、
そういう訳にもいかない。
「凛は特に夜の相手を
求めていた訳ではなさそうでしたので……
こっちから強引に
行くわけにもいかなくて……」
「お前、本当についてんのか?」
「リヴァイ。
突然暴言を吐くのはやめろ。」
団長の一声で、
取り敢えず兵長からの追及は留まった。