第50章 大好きだから、
「凛は自分の身体を酷使しすぎだね。」
「……どういう意味?」
「さすがに1日に3回、
しかも別の男に抱かれるなんてキツイよ。」
2人でもきつかっただろうに、と付け足して
優しく頭を撫でられ、思わず目を瞑る。
「その上、調査直後の男相手なんて、尚更。
もう今日は凛の身体を休めてあげて。」
「モブリットは?」
「俺はソフレだから。
こんなの慣れっこだし平気。」
ニッと頬を緩めるモブリットに釣られて、
顔が綻ぶ。
「だからもう、今日は何もしない。
凛をこうして抱きしめて眠れるだけで
十分過ぎるくらいだ。」
「……優しすぎるでしょ、モブリット……」
「大好きだから。大事にしたい。」
既に全身が熱を放ち始めているのに、
その熱に追い討ちをかけるようなことを言われ、
ますます身体が火照ってきた。