第50章 大好きだから、
「でも、ここからは私の判断。」
そう言った凛にベッドへ座らされ、
暖かい手で肩を押された。
「さっきまでエルヴィンの部屋にいた。
その前はリヴァイの部屋に。
リヴァイは多分、まだ寝てると思う。
エルヴィンは……ちょっと分からないけど、
今のモブリットよりは
疲弊した感じはないと思う。」
まぁ、部屋を出る時になかなか心配されたから、
明日のモブリットの身の安全は
保障しかねるけど。
そう付け加えて悪戯っぽく笑う凛は、
優しい手付きで俺の頭を撫でてくる。
「部屋に行く順番的には
3番目になっちゃって悪いんだけど、
それでもいいなら。」
抑え切れない情動が、
凛の身体を抱き寄せる。
「……むしろ、3番目なんて上位に
俺が入れるなんて光栄なくらいだよ。」
すぐに凛をベッドへ押し倒し、
少しの間も置かず、唇を重ねた。