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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第49章 一番長く、苦しい夜を





凛は既に微睡の中にいた。




……またすぐ眠くなる。



エルヴィンの激しい愛撫を一心に受け、
身体が言うことを利かないせいも
あるだろうが、
毎回こんな調子なのはどうなのだろう。


それでもやっぱり
どうしようもない眠気が襲い、
瞼が落ちそうになった時、


「凛、調査の報告書は目を通したか?」


という、エルヴィンの声で、
閉じかけた瞼が少し開いた。



「すまない、寝る寸前だったね。
この話は明日にしよう。」


私の微睡んでいる様子を察してか、
エルヴィンは腕枕をしている方の手で
頭を撫でてくれる。



「大丈夫。
治療でバタバタしてたから、
あんまりちゃんと読めてないんだけど、
何かあった?」


「……いや、モブリットが
気にしているだろうと思ってな。」


「……モブリット?」


「モブリットの怪我の原因を作った新兵、
ボリスのことだ。」



エルヴィンの一言で一気に目が冴え、
裸のままでベッドから
勢いよく起き上がると、
テーブルの上に置いてあった報告書を掴んだ。

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