第42章 ●意外と意外の組み合わせ
自分に完全なる好意を
抱いてくれていることを知った今、
こんな思わせぶりな態度を取るなんて
良くないと分かってる。
……でも、今は、
その重なった唇が
愛おしいと思ってしまうくらい、
この行為に夢中で、
そんなことは頭の隅に追いやってしまっていた。
「……ダメだ、これ。もう出そう……」
唇を離し、
大きく息を吸ったモブリットに
「もうってことは、ないでしょ……?
私も、限界だから…ね、」
と、息を弾ませながらも
声を掛ける。
優しい笑顔と、
安心できる抱擁の中で、
深く繋がったまま絶頂に達した。