第42章 ●意外と意外の組み合わせ
「……凛、出して」
「もう飲んだ。」
それだけ言うと、
既に少し赤らんでいたモブリットの顔が、
一段と赤みを増す。
「……別に不味くないよ?」
「そう言う問題じゃないだろ……」
うん。確かに。
心の中で同意するけど、
飲んでしまったものは仕方がない。
「ごめんね。引いた?」
「……引かないよ。」
穏やかな声と一緒に、
ベッドへ引き上げられ、
強く抱きしめられる。
ずっと思っていたことだけど、
このモブリットの温もりは
本当に気持ち良かった。
私も大概ムラムラすることはあったけど、
モブリットがソフレを続けたいと
申し出てくれたなら、
快諾したくなるくらいには。
「……ちょっとすっきりした?」
「かなりね。
凛にそんな技術があるとは知らず、
油断したよ……」
本当に意外に思っているのか、
モブリットの顔の熱は、
まだ収まらないようだった。