第41章 同じ気持ちのソフレ
「……モブリットは?眠れる?」
それを聞くか?と思いつつ、
それを聞くのが凛だと思いつつ。
「大丈夫、だと思う。
逆に凛と離れてた方が
心配で眠れない気がするし。」
正直に答えると、
凛の身体が離れた。
「……ごめん。
今日はモブリットに甘えていい……?」
腫らした目で、
そんな風な頼りない声を聞かされて、
衝動を抑えられる筈もなく、
凛をベッドへ押し倒す。
……それでも理性はまだ残ってる。
凛に布団を掛け、自分も潜り込む。
「今日は、じゃなくていいから。
甘えてくれる方が嬉しいよ。」
もう本当に思っていることしか
口に出来そうにない。
また凛を抱き寄せ、
ゆっくり頭を撫でる。
女性と添い寝をするなんて、
それこそ何年振りだろう。
いや、添い寝だけ、ということなら、
もう初めての領域かも知れない。
……我慢できるのか?
自分に問いかけてみるが、
答えは出そうにない。
ただ、今日はそんな衝動は起きないだろう。
自分の胸に顔を埋め、この日一番
安堵した表情を見せた凛を抱き寄せ、
目を瞑った。