第39章 再会の意味
「一気に静かになったね。」
凛はさっきまで団員達が
食事をしていた食器を片付け終え、
食堂の椅子に座り、頬杖をついた。
「そうですね。」
兵団の料理人や医師を
休暇へ送り出したモブリットも、
凛の正面の席に座り、
硬く固定された足をゆっくり延ばす。
「モブリット、足の調子はどう?」
「かなり強く固定されているので
分かりませんが……
今のところは問題ないと思います。」
モブリットがそう言って
凛に視線を向けると、
何かを考えているような表情を目にする。
「凛さん?」
「いや、やっぱりおかしいなぁと思って。」
「……何がですか?」
「それ!それだよ。」
それ、が何を指すのかが分からず、
モブリットは小さく首を傾げた。