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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第38章 戦う力を




「……エルヴィン。
生きて帰って来て。」



凛の口から
零れ落ちたように発せられた言葉が、
また自分の責任感を、戦う力を、強くする。



「……団長にこういうこと
言っていいのかな……?」

如何にも思わず言ってしまった、
という若干申し訳なさそうな顔で
こっちに視線を送る凛の髪を
そっと撫でる。


「いいよ。
君がそう言ってくれるだけで、
俺はもっと奮闘できる気がしてくる。」

この体温を忘れることのないように、
凛の身体を強く抱きしめた。



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