第37章 ●今度こそ
「……エルヴィン?」
「……すまない。
君があまりに可愛いことを言うから、
呆気なく出てしまったよ。」
顔を上げたエルヴィンは
少し頬を染めていて、
その顔を見るだけで凛の陰部は
小刻みに痙攣する。
「心配には及ばないよ。
もう君を拒否するつもりはない。」
「……気が変わったの?」
「……そうだな……」
何と答えるのが正解なのか分からず、
エルヴィンは少し目を瞑って考えるが、
「変わったというより、
凛のお蔭で変えられる気がしてきたんだ。
……まだ不安定な気持ちではあると思うが。」
そう言って穏やかな表情で
凛の髪を撫でた。