第37章 ●今度こそ
「……ごめん、いや、なんか変態みたいな
発言したんだけど、」
「いや、相当昂奮したよ。」
エルヴィンは顔を伏せたまま、
小さく笑い出す。
「君の中に入れることを
拒否されたと思ったんだが、
そうではないんだな?」
凛はこくこくと頷くと、
陰茎に触れた手で優しく愛撫を始める。
「……もしね、エルヴィンが、
これで最後にしたいって思ってたら……
って考えると、なんか、
名残惜しくなったと言うか……
もっと記憶に残しておきたいと言うか……」
そこまで口早に話し、
「いや、ダメだ。何言っても変態だな……。
……ごめん。何でもない。」
と、恥ずかしさを誤魔化すように、
愛撫する手に力を込めた。
と同時に、手のひらに
生暖かい感触が広がった。