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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第36章 熱の行方



「凛の不安な気持ちを
理解してやれなくてすまなかった。」


まず謝らなければいけないのは、
そこだろう。


自分の問題ばかり考えて
これから必然的に
基地で一人になる凛の心理を
考えてあげられなかった。

これは男としても、
団長としても失格だろう。




「凛。俺を求めてくれて、
……必要としてくれて、ありがとう。」



いつだったか凛にかけた言葉が、
再び口から零れ落ちる。

こんな風に求めてもらえることが
これ程までに温かい気持ちを
呼び起こすなんて、
凛に出会うまで知る由もなかった。




凛は自分の身体を欲してるんじゃない。

心を知り、理解し、
包み込もうとしてくれている。







「……エルヴィン。もう一回キスして?
今日はそれで我慢する。」

調査前、だし。と付け足し、
少し笑った凛を反射的に強く抱きしめる。




「もう一回?
今日は一晩中そうするつもりだよ。」



ポカンとした凛の表情を垣間見てすぐ、
唇を重ねた。



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