第27章 避けられない相手
「……という作戦が
基本になるらしいですが、
何か質問や問題点はありますか?」
一通りの説明を終えた後、
ミケの顔をそっと盗み見る。
集中して書類を読んでいるようで、
目は合いそうにないので
凝視しても何ら気まずさはない。
……それにしても、
見れば見るほど御食に似ている。
本当に同一人物じゃないのか……?
ハンジやモブリットにしても、
範司や火口君と容姿だけじゃなく、
中身も似すぎているし
この世界と私のいた世界は
何かしら繋がるものが
あるんじゃないかと思ってしまう。
と言うか、何かしらの接点がなければ
タイムスリップなんて現象は
起きない気がする。
御食や範司が
ミケやハンジの生まれ変わり……
そんなことがあり得るのだろうか……