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君と鼓動が重なる時・2【進撃の巨人】

第26章 本当の望み



「ナイル師団長、痛い所突きますよね……」

「一応“師団長”だからな。」

冗談めかした口調で言ってみると、
凛の頬が少し緩む。


……やっぱり笑った顔はかなり好みだ。



「取り敢えず、この取引は白紙に戻す。
いいな?」

「……はい。」

一気に落ち込んだ表情になった凛を見ると、
思わずため息が漏れた。


「……そんな顔をするな。
身体と引き換えに、っていう取引を
白紙に戻すだけで資金援助の話を
白紙に戻す訳じゃねぇ。」

「………え?」

「資金、欲しいんだろ?
それなりの理由もあるんだろ?
なら今からお前が効果的に俺を説得して
納得させてみろ。
俺を腹落ちさせることができたら、
資金援助してやるよ。」

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