第23章 新しい出会い
「お前、女の秘書を雇ったらしいじゃねぇか?」
「ああ。紹介するよ。」
エルヴィンに名前を呼ばれ、
髭面に向かって頭を下げる。
あまり偉そうな人には見えないけど、
エルヴィンに馴れ馴れしく
話しかけているところからして、
少しは偉い立場の人なのかもしれない。
「……凛。見えないとは思うが、
あいつは憲兵団の師団長だ。」
「………は。」
隣に立っていたリヴァイに耳元で声を掛けられ、
呆気にとられた声が出る。
「………ほんとに見えない。」
「だろうな。
俺も未だにそう思ってない。」
リヴァイは目を丸くする凛を見て、
小さく息を漏らした。