第22章 どちらかを
つい先日、
エルヴィンに気持ちが傾いていることを
感じたばかりだったのに、
リヴァイに魅力を感じてしまう言葉を
掛けられた後は、再び自分の中に葛藤が生じる。
自分がここまで二人の男性の間で
感情を揺り動かされるなんて、
つい2か月前の自分なら
考えられなかっただろう。
“もしお前が俺たちに付いて来るんだったら、
その時はいずれ選択してもらいたいとは
思ってる。”
これはこの世界に来る前、
リヴァイに言われた言葉だ。
自分がこの世界に来る決断を下す前にこの世界へ
タイムスリップしてしまった訳だけど、
リヴァイの言っていた通り、
私はいつまでも
このままの状態じゃいられないだろう。