第21章 小出しになんてできない想い
「何だ。てっきり怒られるか
殴られると思ったんだが。」
「俺のことを
どんだけ短気だと思ってんだ?」
「“いつもの”お前なら、そうしただろう?」
不機嫌に問いかけたつもりが
当たり前の様に問い返され、
リヴァイは一瞬口を噤む。
「お前も凛と過ごすようになってから
丸くなったんだな。」
エルヴィンは小さく笑うと、
自室のドアを開けた。
そして、エルヴィンが部屋に入る直前、
「エルヴィン。生憎今日は、
朝から凛の部屋でヤったから、
お前にあいつの喘ぎ声を
聞かせてやるつもりはねぇよ。」
と、リヴァイはわざとらしく
残念そうな声を出す。