第21章 小出しになんてできない想い
夕方になり、リヴァイが部屋を出ると、
丁度エルヴィンが自室に
入ろうとしていたところだった。
「リヴァイ。休みは満喫できたか?」
書類の束を抱えたエルヴィンは、
リヴァイに笑いかける。
「……そうだな。」
リヴァイはそう言った後、
エルヴィンの手元に目を向け
「お前は相変わらず仕事三昧か。」
と、小さくため息を吐いた。
「これから部屋で整理するよ。
凛が休みだと、
手伝ってもらえる人が居なくて
時間がかかりそうだ。」
エルヴィンはそう言って
リヴァイの部屋の方に視線を向けた。